赤ちゃんの様子
*大きさ
CRL(頭殿長):約4.0cm
11週までが器官形成期
妊娠11週までが『器官形成期』と呼ばれます。器官形成期が終わった後も、中枢神経などの臓器の発達は続きます。妊娠11週頃には、口蓋(こうがい)が完成します。赤ちゃんはママのお腹の中で、口をパクパクと動かすことができます。もう少し大きくなれば、超音波検査で赤ちゃんが口を動かす様子が見られるかもしれませんね。
外陰部の性差が決まる
赤ちゃんの外陰部は、男の子と女の子で形態が違います。このことを『性差』といい、性差は妊娠11週頃に決まります。そのため、妊娠12週頃から超音波検査で性別が発覚することが多いのです。中には赤ちゃんが産まれるまで、性別は知らないままでいたいというパパママもいると思います。そういった場合は、医師や助産師にその旨を伝え産まれるまでの楽しみにしておきましょう。
ママの様子
腰痛が出てくるママも
妊娠をすると『リラキシン』というホルモンが胎盤から分泌されます。リラキシンは、出産の時に赤ちゃんが骨盤を通れるように関節や靭帯を弛緩させる働きをします。骨盤の関節や靭帯が弛緩することによって、腰痛が出現します。そのため、対策として『骨盤ベルト』を着用することをお勧めします。骨盤ベルトで骨盤を締めることで、姿勢が安定し腰痛が軽減します。骨盤ベルトは産後の緩んだ骨盤を締める時にも活用できるため、妊娠・出産時に用意しておくと助かるアイテムです。
出血や腹痛があったら病院へ相談しましょう
この時期に、出血や腹痛がある場合は何か異常があるサインの時があります。そのため、いつもと違う症状があれば病院へ相談しましょう。場合によっては、安静などの対応が必要な時もあります。できるだけ早めに相談しましょう。
アドバイス
両親学級に参加しよう
出産後の生活を少しはイメージできているでしょうか。病院や地域によっては、パパママへ向けた『両親学級』と呼ばれる教室が開催されているところがあります。
両親学級では、妊娠中のママの体についての勉強会や出産後の育児手技の演習を行ってくれます。病院や地域によって内容は異なりますが、パパがママの妊娠中のお腹の重さを体験できるように錘(おもり)が入った服を着ることができたり、赤ちゃんの沐浴練習ができたりとさまざまな経験ができます。今は感染症流行のために両親学級が中止となっている施設や地域もありますが、オンラインで両親学級を受講できるサービスを提供しているところもあります。
両親学級では、家で育児書を読むだけでは知ることのできない内容を勉強できます。産まれてくる赤ちゃんのためにも是非参加してみましょう。