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妊娠期間の赤ちゃんとママの様子 - 妊娠13週目

妊娠期間の赤ちゃんとママの様子 - 妊娠13週目

赤ちゃんの様子

*大きさ

CRL(頭殿長):約6cm

体重:約35g

耳やまぶたも完成する頃

赤ちゃんはどんどん成長しており、その小さな体の耳やまぶたも完成した頃です。超音波検査でも、耳や目がはっきり見えるようになります。

羊水が赤ちゃんを守っている

子宮内の羊水(ようすい)は、淡黄色透明の液体で赤ちゃんが育つ上で重要な役割を果たしています。妊娠中期以降の羊水は、ほとんどが赤ちゃんの尿から成り立っています。そのため、超音波検査で羊水の量を測り赤ちゃんの体に異常がないか診ます。

ちなみに、お腹の中の赤ちゃんの老廃物は臍帯(さいたい)を通してママの体へ排出されるので、羊水中の赤ちゃんの尿に老廃物は含まれません。

羊水の量は妊娠30週頃に約800mlとピークを迎え、その後は徐々に減少していきます。妊娠13週頃の羊水の量は、約50mlです。

まず一つ目の役割は、『肺を成熟させる』ことです。赤ちゃんはお腹の中で羊水を肺に取り込んで排出することを繰り返しています。二つ目の役割は、『衝撃の緩衝作用』です。羊水があることで、外からの衝撃を和らげ赤ちゃんを守ることができます。三つ目の役割は、『運動空間を確保する』ことです。羊水があることで子宮内に赤ちゃんが動ける空間ができ、筋肉や骨格の発達を促すことができます。羊水が赤ちゃんを守ってくれているのですね。

ママの様子

お腹の膨らみが増してより妊婦らしくなる

ママのお腹の膨らみはどんどん増して、妊婦らしい体型になる頃です。

『妊娠線予防』はしていますか?妊娠線とは、妊娠による急速な皮膚の伸展が原因で見られるお腹にできる線のことをいいます。下腹部や乳房、殿部にできることが多いです。

お風呂あがりにボディクリームやボディオイルで保湿することが、妊娠線を予防することへ繋がります。妊婦さん用に作られているボディクリームやボディオイルも売られています。つわり中のママでも使える無香料の物もあるので、自分に合った物を探してみてくださいね。

アドバイス

つわりが落ち着いても無理はしないで

つわりが落ち着いて、前より動けるようになったママもいる頃でしょうか。つわりから解放され、気分は晴れやかですよね。しかし、ママのお腹は大きくなってきているので無理はしないでくださいね。お腹に負担がかかる動作はなるべく避けて、パパや周りの人の力を借りて下さい。パパも引き続きママのサポートをお願いします。

母健連絡カードを知っていますか?

母性健康管理指導事項連絡カード(母健連絡カード)は、働くママが医師から指導を受けた内容を事業主の方へ的確に伝えられるようにするためのものです。

例えば、『つわりで体が辛く通勤時間をずらしたい』『仕事中にお腹が張りやすいので重労働は避けたい』といった内容を職場に伝える際に活用できます。妊娠中や産後は体調の変化が大きいため、仕事へ影響が出る場合もあります。もちろん、この母健カードがなくても勤務時間の調整などは可能です。母健カードがあると、相手へより正確にママの体調のことを伝えられるのです。

この母健カードは、ほとんどの母子手帳に様式が載っているのでコピーして使用してください。また、厚生労働省のホームページにも様式が載っています。

記事の監修医師

氏名:

郷正憲

プロフィール:

徳島赤十字病院麻酔科所属。手術麻酔を行うかたわら、多種多様な疾患を対象に麻酔を行っている知識を活かして種々の書籍や記事を執筆する。保有資格に日本麻酔学会麻酔科専門医、麻酔科標榜医、ICLSコースディレクターなど。

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