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妊娠期間の赤ちゃんとママの様子 - 妊娠15週目

妊娠期間の赤ちゃんとママの様子 - 妊娠15週目

赤ちゃんの様子

*大きさ

CRL(頭殿長):約9cm

体重:約75g

赤ちゃんは活動的になってくる

赤ちゃんは小さいながら、どんどんヒトらしくなってきています。まだ瞼は閉じていますが、閉じた瞼の中で目をキョロキョロと動かしています。また、ママのお腹の羊水の量が増えているため、その分赤ちゃんが動きやすくなり手足をよく動かすようになりました。

超音波検査では、赤ちゃんが起きていれば活動的に動く様子が見られるはずです。

ママの様子

胎盤が完成する頃

妊娠7週頃から形成を始めた胎盤ですが、この頃形態的・機能的に完成します。完成した胎盤は、妊娠10ヶ月まで大きくなり続けます。

胎盤と赤ちゃんを繋ぐ臍帯

産まれた赤ちゃんのお臍に『へその緒』が付いているのを見たことがあるでしょうか。へその緒は、胎盤と赤ちゃんを繋いでいる臍帯の一部です。臍帯は、妊娠末期で全長25〜70cmにもなります。

臍帯には、2本の臍動脈と1本の臍静脈があります。臍動脈と臍静脈を通る血液は『臍帯血(さいたいけつ)』と呼ばれます。臍帯血には造血幹細胞という血液を造る細胞が沢山含まれているため、白血病などの病気の治療に使われます。そのため、最近では出産時に臍帯血を保存するパパママもいます。

アドバイス

食生活で気をつけること

胎盤が完成すると、赤ちゃんが成長するための栄養はママの食生活が影響してきます。そのため、この頃から食生活には気をつけていきましょう。特に意識して摂ると良いのは『カルシウム』『鉄分』『ビタミンD』です。

・カルシウムを多く含む食品…骨や歯の形成

牛乳、乳製品、大豆、青菜、小魚など

・鉄分を多く含む食品…血液を造る

レバー、大豆、赤身の肉・魚、ほうれん草、小松菜など

・ビタミンDを多く含む食品…骨の形成を助ける

魚類、きのこ類、卵黄など

摂り過ぎると注意が必要な食品もある

妊娠中はママと赤ちゃんのために栄養を摂る必要がありますが、逆に摂り過ぎには注意が必要な栄養素もあります。代表的なものとして、『水銀』があります。水銀はマグロやキンメダイ、メカジキなどの魚に含まれており、摂り過ぎると赤ちゃんの中枢神経に影響を及ぼすことがあります。

魚の種類によって摂取量の目安が変わってくるため、摂取する時には適切な量を確認するようにしましょう。例を挙げると、1週間に摂取して良い量はマグロのお刺身だと1人前(80g)、キンメダイの煮付けなら半人前(40g)です。

記事の監修医師

氏名:

郷正憲

プロフィール:

徳島赤十字病院麻酔科所属。手術麻酔を行うかたわら、多種多様な疾患を対象に麻酔を行っている知識を活かして種々の書籍や記事を執筆する。保有資格に日本麻酔学会麻酔科専門医、麻酔科標榜医、ICLSコースディレクターなど。

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