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妊娠期間の赤ちゃんとママの様子 - 妊娠20週目 (6ヶ月目)

妊娠期間の赤ちゃんとママの様子 - 妊娠20週目 (6ヶ月目)

赤ちゃんの様子

*大きさ

CRL(頭殿長):約17cm

身長:約25cm

体重:約300g

胎動が強くなる

赤ちゃんはどんどん大きく成長しているため、この頃にはほとんどのママが胎動を感じることができているでしょう。赤ちゃんの体重は、この4週間で約2倍になります。

肺サーファクタントが作られ始める

『肺サーファクタント』とは、肺にある肺胞(はいほう)が縮もうとする力を減少させる物質で、この物質があることで赤ちゃんの呼吸がしやすくなります。

サーファクタントが肺胞内で十分に分泌されていると、赤ちゃんが産まれた後、肺胞がスムーズに拡張・収縮し、肺での呼吸が可能になります。つまり、赤ちゃんがお腹の外で呼吸をするために必要な物質がこの頃から作られ始めるのです。この肺サーファクタントが作られ始め、赤ちゃんが羊水を口から取り込み呼吸の練習を行うことで、妊娠34週頃には肺機能が完成してきます。

ママの様子

*子宮の大きさ:小児頭大

*子宮底長:15cm

*子宮底の高さ:臍下2〜3横指

妊娠高血圧に注意

妊娠20週以降に起こりやすい妊娠合併症の一つに『妊娠高血圧症候群(HDP)』があります。妊娠高血圧症候群(HDP)とは、何らかの原因によって妊娠中に高血圧を認めたり、高血圧に伴う臓器障害などが生じる状態です。正常な状態において、血圧は非妊娠時に比べるとやや低くなるがHDPでは血圧は高くなる。HDPは、全妊娠中の約10%が発症する症状です。HDPになると、安静療法や食事療法、薬物療法が必要となってきます。健診時に血圧の上昇を指摘された人は、食事内容を見直すなど注意していきましょう。

インスリン抵抗性が上がる

ママの体は妊娠20週以降からインスリン抵抗性が上がり、そのことが原因で妊娠糖尿病(GDM)になりやすいです。妊娠糖尿病になるとママだけでなく、赤ちゃんの体にもリスクがあるため注意しましょう。

妊娠糖尿病になりやすい要因として、『肥満』『過度な体重増加』『高齢(35歳以上)』『糖尿病家族歴』などが挙げられます。ひとつでも当てはまる人は、GDMの発症に注意しましょう。

アドバイス

重い物を持つなど力仕事には注意

力仕事をしてお腹に力がグッと入ると、子宮が収縮しお腹が張ります。お腹が張っている間は子宮の収縮で赤ちゃんも苦しいため、赤ちゃんのためにも力仕事はなるべく避けましょう。ママの仕事によっては力仕事が必要な場合もあるため、その際には上司に相談をして調整してもらいましょう。

家庭での力仕事は、パパが手伝ってあげてくださいね。

記事の監修医師

氏名:

郷正憲

プロフィール:

徳島赤十字病院麻酔科所属。手術麻酔を行うかたわら、多種多様な疾患を対象に麻酔を行っている知識を活かして種々の書籍や記事を執筆する。保有資格に日本麻酔学会麻酔科専門医、麻酔科標榜医、ICLSコースディレクターなど。

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