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妊娠期間の赤ちゃんとママの様子 - 妊娠35週目

妊娠期間の赤ちゃんとママの様子 - 妊娠35週目

赤ちゃんの様子

*大きさ

身長:約45cm

体重:約2300g

胎脂に包まれふっくらしてきました

もうすぐ臨月に入ります。赤ちゃんは肉付きの良い体つきになってきました。赤ちゃんの皮膚は胎脂(たいし)で覆われています。超音波検査で見える赤ちゃんの姿も、前よりふっくらして見えるでしょう。

胎児と新生児の呼吸の違い

お腹の中の赤ちゃんを胎児、生後28日までの赤ちゃんを新生児と呼びます。胎児は、肺では呼吸できないので代わりに胎盤で酸素を取り込み、二酸化炭素を排出しています。新生児は、私たち大人と同じく肺で呼吸します。肺での呼吸は、大気から酸素を取り込み、体の中で産生された二酸化炭素を排出します。赤ちゃんは産道を通って産まれると、肺の中の水は急速に空気へ置き換わり肺で呼吸ができるようになります。

赤ちゃんは産声(うぶごえ)を上げた瞬間、肺呼吸をしています。元気な産声は、赤ちゃんが上手に呼吸をしている証拠ですね。

ママの様子

そろそろNSTが始まります

妊婦健診でNST(ノンストレステスト)が始まる頃です。NSTとは、ストレス(子宮収縮)を加えない状態で胎児心拍を観察して、お腹の中の赤ちゃんの健康状態が良好なことを確認するための検査です。ママのお腹にモニターを付け、赤ちゃんもママもリラックスした状態で検査を行います。胎動や子宮収縮により、赤ちゃんの心拍数が一時的に上がる様子をを確認できると赤ちゃんが健康であると評価できます。赤ちゃんが寝ていると胎動がみられず検査に時間がかかってしまうことがありますが、約20〜40分で終わります。ママはリクライニングチェアなどに座りながら検査を受けます。痛みは伴わない検査なので、リラックスして臨みましょう。

おりものの量が増える

妊娠後期は、ホルモンバランスの変化でおりものが多くなります。おりものシートなどを活用して清潔を保ちましょう。おりものに出血が混じるようであれば、医師へ相談しましょう。

アドバイス

不安なママに寄り添って

もうすぐ臨月を迎えるママは毎日不安でいっぱいです。ホルモンバランスの変動もあり、心が不安定な時期です。パパや周りの家族は、不安なママに寄り添ってあげましょう。ゆっくり一緒に会話をするだけでも、お互いの気持ちが落ち着きます。

無理をしない程度に運動を

もうすぐ出産、そう思うと落ち着かず家に引きこもりがちなママもいるはずです。医師から安静にと言われていなければ、近所で散歩をするなど軽い運動をしましょう。出産には体力が必要なため、体力づくりも必要です。また、運動をすることで気分転換にもなります。

記事の監修医師

氏名:

郷正憲

プロフィール:

徳島赤十字病院麻酔科所属。手術麻酔を行うかたわら、多種多様な疾患を対象に麻酔を行っている知識を活かして種々の書籍や記事を執筆する。保有資格に日本麻酔学会麻酔科専門医、麻酔科標榜医、ICLSコースディレクターなど。

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