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妊娠期間の赤ちゃんとママの様子 - 妊娠36週目

妊娠期間の赤ちゃんとママの様子 - 妊娠36週目

赤ちゃんの様子

*大きさ

身長:約46cm

体重:約2500g

赤ちゃんは外に出る準備を

妊娠10ヶ月、ついに臨月に入りました。

赤ちゃんはお腹の外での生活に向け、準備を始めています。体の器官はほとんど完成しています。腎臓の機能が完成し体内の水分がしっかり処理されるようなるため、赤ちゃんの肌は徐々に張りのあるピンク色になります。

子宮の中は、赤ちゃんの体が大部分を占めているため、赤ちゃんの動けるスペースが限られてきます。狭い空間でも手足は動かせるので、胎動は感じられます。

赤ちゃんの大きさは約2500gですが、個人差が出てきます。

ママの様子

*子宮底長:30cm

*子宮底の高さ:剣状突起下2〜3横指

健診の頻度が上がります

臨月に入ると、妊婦健診は1週間に1回になります。計画分娩の場合は、健診で赤ちゃんやママの様子を診て分娩予定日を決めていきます。赤ちゃんの推定体重や子宮口の開き具合、子宮頸管熟度によって予定日は変わってきます。また、帝王切開の予定の人も同じく健診での赤ちゃんとママの様子次第で手術日が決定します。

循環血液量が最大になる

この頃、ママの体の循環血液量は最大値になります。その影響で、ママは貧血や水血症になりやすいです。めまいやふらつきに注意しましょう。足元が見えづらいので、転倒には要注意です。貧血予防に、食事の際は意識的に鉄分を摂るようにしていきましょう。

アドバイス

陣痛について知ろう

そろそろ出産についての知識を身につけていきましょう。まずは、陣痛(じんつう)についてです。

陣痛は、自分の意志ではコントロールできずに反復して起こる子宮筋の収縮のことを言います。子宮が収縮を繰り返して、お腹の中の赤ちゃんを押し出すのです。収縮の起こる陣痛発作と収縮が休止する陣痛間欠を周期的に繰り返します。

1時間に6回以上(陣痛の周期が10分以内)の規則的な陣痛が見られると、その時点から分娩開始となります。

分娩開始前の陣痛を前駆陣痛と呼び、妊娠末期に現れる不規則な陣痛のことを言います。前駆陣痛は、子宮の下部を伸展させ頸管を熟化させる役割があります。

また、出産後にも陣痛は起きます。出産後の陣痛のことを後陣痛と呼び、子宮復古を促すための不規則な収縮が起きます。後陣痛には、胎盤剥離面の血管を圧迫し止血を行う役割があります。母乳を分泌する作用を持つオキシトシンというホルモンには、この後陣痛を促進する作用もあります。そのため、出産後に授乳をするとオキシトシン分泌が亢進され後陣痛が出ることがあります。

記事の監修医師

氏名:

郷正憲

プロフィール:

徳島赤十字病院麻酔科所属。手術麻酔を行うかたわら、多種多様な疾患を対象に麻酔を行っている知識を活かして種々の書籍や記事を執筆する。保有資格に日本麻酔学会麻酔科専門医、麻酔科標榜医、ICLSコースディレクターなど。

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