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妊娠期間の赤ちゃんとママの様子 - 妊娠39週目

妊娠期間の赤ちゃんとママの様子 - 妊娠39週目

赤ちゃんの様子

*大きさ

身長:約49cm

体重:約3000g

体はどんどん成熟していきます

妊娠37週に全ての臓器が完成している赤ちゃんですが、皮膚を覆う胎脂が減ったり、徐々に体がピンク色になったりと体の変化は続いています。個人差はありますが、出産予定日近くになると髪の毛がふさふさに生えている赤ちゃんが多くみられます。

新生児の特徴

もうすぐ産まれる赤ちゃんですが、産まれた後は生後28日まで『新生児』と呼ばれます。新生児について、少し勉強しておきましょう。

・産毛は背中に多く生えており、徐々に薄くなっていきます。

・視力は大人に比べて低く、明暗は認識することができます。赤や青などはっきりした色は見えやすいと言われています。

・出生してしばらくは『胎便(たいべん)』と呼ばれる黒緑色の粘り気のあるうんちをします。お腹の中で羊水や胆汁、腸管液を飲み込むことによって黒緑色になります。

・背中やお尻には『蒙古斑(もうこはん)』が見られることもあります。蒙古斑は赤ちゃんの成長と共に薄くなって消えていきます。

・体温調節能力が未熟です。新生児の体温は環境の温度に左右されやすいため、室温や服装で体温管理してあげることが大切です。

ママの様子

産道が柔らかくなってくる

赤ちゃんが通る産道は、分娩へ向け柔らかくなっていきます。お腹の重さもずっしりと感じるようになってきたのではないでしょうか。ホルモンの影響で骨盤が緩み、中には痛みを感じる人もいます。出産予定日まで、あともう少しです。

アドバイス

母乳育児について知っておこう

出産後、『プロラクチン』というホルモンが分泌されるとママの乳頭からは母乳が出始めます。しかし、プロラクチンの働きだけでは母乳は十分な量が出ません。赤ちゃんに乳房を吸ってもらうことで分泌される『オキシトシン』というホルモンによって母乳分泌が促されます。

母乳育児のメリットとして、

  1. 初乳には免疫物質や栄養分が豊富に含まれている
  2. 母乳を飲むことで赤ちゃんの顎の発達を促し、丈夫な歯を作る
  3. 粉ミルクに比べて消化吸収が良い
  4. 出産後、母体の子宮復古を促す

といった点が挙げられます。

母乳の出具合は個人差があり、最初から沢山出る人ばかりではありません。粉ミルクも沢山の栄養素が含まれていますので、上手く併用していきましょう。

赤ちゃんを迎えるために部屋の掃除を

もうすぐ赤ちゃんがお家へやって来ます。新生児は大人に比べて免疫力も低いため、過ごす環境は整えておく必要があります。

換気扇のフィルターや風呂場など、赤ちゃんが生活する場所が清潔を保てるよう綺麗にしましょう。赤ちゃんが沐浴をする場所もしっかり掃除をしておきましょう。

お腹の大きいママは足元が見えづらく転倒の危険があるので、風呂場や高い場所の掃除はパパが担当しましょう。

記事の監修医師

氏名:

郷正憲

プロフィール:

徳島赤十字病院麻酔科所属。手術麻酔を行うかたわら、多種多様な疾患を対象に麻酔を行っている知識を活かして種々の書籍や記事を執筆する。保有資格に日本麻酔学会麻酔科専門医、麻酔科標榜医、ICLSコースディレクターなど。

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