赤ちゃんの様子
大きさ
GS(胎嚢):約0.9〜2.0cm
妊卵(胚)から胎芽へ
この時期から赤ちゃんは『胎芽(たいが)』と呼ばれます。まだヒトの形はしておらず、超音波検査では赤ちゃんを包んでいる胎嚢(たいのう)が見えます。
器官形成期へ突入
赤ちゃんは器官形成期へ入り、どんどんヒトらしく成長していきます。妊娠5〜11週頃は、急速に神経系・呼吸器系・循環器系・消化器系などの主要な臓器が作られます。
妊娠5週では、『中枢神経』と『心臓』が作られ始めます。
中枢神経ってなに?
からだの構造と働きの中心となるもので、脳と脊髄から成ります。
ママの様子
つわりを感じ始める人も
早い人で妊娠5〜6週目頃からつわりを感じ始めます。つわりとは、妊娠によって起こる悪心・嘔吐など消化器系の症状を中心とする現象のことを言います。妊娠によるホルモンバランスの変化や子宮による消化管の圧迫によって起こります。症状の多くは、妊娠12〜16週頃までに自然に消失します。
つわりの症状は?
つわりの症状は人によってさまざまですが、主な症状に
『悪心・嘔吐』『唾液量の増加』『全身倦怠感(だるさ)』『頭痛』『眠気』『食欲不振』『嗜好(しこう)の変化』があります。
「今まで好きだったものが食べられなくなった」、「スーパーのお惣菜コーナーのニオイが苦手になった」といった声がよく聞かれます。
アドバイス
葉酸摂取を心がけて
葉酸は妊娠初期の赤ちゃんの発育には欠かせない要素です。中には、妊娠前から葉酸摂取をしている人もいるでしょう。妊娠5週目からは器官形成が始まる時期であり、葉酸が不足すると赤ちゃんの成長に神経系の障害が伴うリスクがあります。
葉酸を摂取することで、ママの貧血予防にもなります。食事で補えない場合は、サプリメントなどを活用してみましょう。
また、大量の飲酒は葉酸の吸収や代謝を妨げることになるので注意が必要です。
つわりを和らげるには
つわりの症状を和らげるために、日常生活や食事の工夫をしてみましょう。空腹時に悪心が出現する場合が多く、こまめに食事を摂ったり、起床時にすぐ口に入れられるものを枕元に置いておくのも一つの手です。この時期に食事から摂る栄養は赤ちゃんの成長へ直接影響する訳ではないので、ママが食べられるものを食べられる量だけ食べましょう。また、脱水にならないように水分摂取を心がけましょう。
つわりがある時期は、何をしてもつらく感じてしまいます。パパはママが気分転換できるように、一緒に散歩へ出かけたり楽しい会話を心がけるようにしましょう。この機会に好きな映画を一緒に観たり、二人の時間をゆっくり過ごしてみてはいかがでしょうか。