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妊娠期間の赤ちゃんとママの様子 - 妊娠8週目 (妊娠3ヶ月目)

妊娠期間の赤ちゃんとママの様子 - 妊娠8週目 (妊娠3ヶ月目)

赤ちゃんの様子

大きさ

CRL(頭殿長):約1.5cm

GS(胎嚢):3.4cm

心音が聴こえるように

妊娠8週から赤ちゃんは『胎児』と呼ばれます。少しずつ大きくなり、超音波検査では心音が聴こえる頃です。はじめて聴く赤ちゃんの心臓の音に感動することでしょう。また、この頃から『胎動』が始まります。赤ちゃんはまだ小さいのでママが胎動を感じることはできませんが、超音波検査では小さな赤ちゃんが頭や胴体、手足を動かす様子が見られます。ママが胎動を感じられるようになるのは、妊娠18週頃からです。その時を楽しみにしていてくださいね。

からだの一部がつくられ始める

妊娠8週では、『歯』『口蓋』が形成され始めます。超音波検査で見られる赤ちゃんの姿は、手足もはっきりしてきてよりヒトらしい形になっています。より愛らしい姿になってきましたね。

ママの様子

子宮の大きさ:

鵞卵大(ガチョウの卵の大きさ)

下腹部の膨らみが出てきます

この頃の子宮の大きさは鵞卵大(がらんだい)になるため、下腹部が膨らんできます。下腹部の膨らみを見ることで、妊娠したことをより一層実感するのではないでしょうか。また、血流量の増加によって乳房の血管が透けて見えるようになってきます。

hCGの量が増えてくる

妊娠検査薬に反応する『hCG(ヒト絨毛性ゴナドトロピン)』の値は、妊娠8〜10週にピークとなります。hCGは非妊娠時や男性には産生されないホルモンです。hCGによって、妊娠黄体が刺激され女性ホルモンである『エストロゲン』と『プロゲステロン』が産生されたり、赤ちゃんが男の子の場合は胎児精巣の『テストステロン』の産生を促す働きをします。

hCGにより体内のホルモンバランスが変わることで、肌荒れや火照り感が出るなど体調がいつもと違うと感じるママもいるかもしれません。

アドバイス

ママは無理な動きを控えて

重い荷物を持ったり激しい運動は控えましょう。家事や仕事で力仕事がある場合は、パパや周りの人に手伝ってもらうなどしてお腹に負担がかからないように注意してくださいね。もし家事や仕事で無理をしすぎた後に腹痛や出血がある時は、医師へ相談してくださいね。

母子手帳をもらいにいこう

そろそろ母子手帳を受け取りに行く時期です。受診している病院の医師や看護師から、母子手帳を受け取りに行くよう声がかかるはずです。母子手帳はお母さんと赤ちゃんのからだの記録を残す大切なものです。産まれた後も健診や予防接種の時など使うタイミングは沢山あります。地域によっては、母子手帳に子どもの成長についてなど育児関連の情報が載っています。きっと生まれてくる赤ちゃんのことをより一層イメージできるのではないでしょうか。また、もし生まれてくる赤ちゃんの育児に不安を抱えているパパママがいたら、母子手帳をもらいに行くタイミングで市の窓口へ相談してみてはいかがでしょうか。

記事の監修医師

氏名:

郷正憲

プロフィール:

徳島赤十字病院麻酔科所属。手術麻酔を行うかたわら、多種多様な疾患を対象に麻酔を行っている知識を活かして種々の書籍や記事を執筆する。保有資格に日本麻酔学会麻酔科専門医、麻酔科標榜医、ICLSコースディレクターなど。

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